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第1回 「ばね」と「バネ」は違うの?

さて、今回のテーマは、「ばね」と「バネ」は違うのか?です。皆さんは、「ばね」と書きますか?それとも「バネ」と書きますか?(この割合にも興味がありますね。「パイオラックスWeb会員」の力をお借りしてアンケートを集計したらわかるかもしれませんね。)「ばね」と書いている人も、「バネ」と書いている人も、確固たる信念を持って(それほど大袈裟でもないですが)いるのでしょうか?前置きはこのぐらいにしまして、結論を以下に述べましょう。

ばね
そもそもの語源は、「跳ねる」や「撥ねる」の「はね」が進化を遂げて「ばね」と言うようになった、という説が定説です。日本語では、このように動詞から名詞に代わる場合が多く存在します。この逆もたくさんあります。
ちょっと昔、コピーをとることを「ゼロックスして!」なんて言ってましたよね。少し、話が逸れてしまいましたが、つまりりっぱな大和語なんですね。

さー、もうお分かりですよね。つまり、一般的に書く場合には「ばね」が正解なんです。えー?「バネ」も結構多く見る?そうなんですよね、あっちこっちでもカタカナで書いた「バネ」を目にしますね。 あれ(バネ)は、これ(ばね)と違うものを示しているのでしょうか?
意識的に「バネ」と記述する以外には、ほとんど気にすることなく(どっちでも構わない)「バネ」を使っていると思われます。
それでは、意識的に「バネ」を使うのはどんな場合でしょうか?
まず、社名や製品名といった固有名詞に利用されている場合です。その他、「ばね」はご覧のように「ひらがな」なので、以下の例のように左右(縦書きの場合は上下)の文字に埋もれてしまいます。

例-1  今からばねの話をしましょう。
例-2  今からバネの話をしましょう。


さて、今回のお話はここまでです。
ちなみに「ばね」を英語(ローマ字)で書いた場合(bane)には、「破壊する元」といった意味になりますから、取り扱いにはご注意くださいね。それでは、次回をお楽しみに。

ばねっこ(筆)