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第11回 ”ばね”って、自動車のどこに使われているの?(その6)

みなさん、こんにちは。
日本には、梅雨の季節がありますが、他の国でもこの梅雨という季節はあるんでしょうか?
あんまり聞いたことがありませんね。梅雨の季節は湿度も高く、ちょっとうっとうしい気もしますが、田畑や野原の植物にとっては重要な季節です。野菜を食べる私たちにとっても、感謝すべき季節なんですね。
梅雨が明ければ、青空に入道雲が浮かぶ暑~い夏がやってきます。夏休みの計画は進んでいますか?
車で出かける人は、安全運転に心がけてくださいね。


さて、今回のテーマは「“ばね”って自動車のどこに使われているの?」の6回目です。
パイオラックスが製造している弾性(ばね)の応用製品は、主に


(1)燃料系

(2)駆動系

(3)開閉機器

(4)ファスナー

(5)ハーネス

(6)精密部品

(7)クランプ部品


です。
前回は「ハーネス」の製品を紹介しましたので、今回は(6)精密部品の製品について紹介しましょう。


ばねは金属製・樹脂製と、種類がいっぱい。

時計や電気製品と違って、「車に精密部品なんか使われているの?」と、不思議に思うかもしれません。
実は、この精密部品には、金属製や樹脂製、それに金属部品と樹脂部品を組み合わせた複合部品があります。


金属部品としては、ハーネスやコネクターを固定するブラケット。コンソールリッドやラゲージボード操作をアシストするヒンジ。ホイールキャップを固定するリテーナー。それに引張りコイルやねじりコイルばねなどがあります。

一方の樹脂部品としては、自動車用内・外の射出成形品、金属部品と樹脂部品の複合部品としてはサンバイザー関連やラゲージボードハンドルなどがあります。


世界中でも数社しかない、パイオラックスのばね技術。

今回は、ちょっと専門用語が多くて、少し分かりづらいかもしれませんが、利用されている箇所を簡単にまとめますと以下の通りです。


自動車内の配線やコネクター(接続部分)を固定する部品

ダッシュボードやセンターコンソールボックス(運転席と助手席との間にある箱)のフタおよび開閉部品(ガタガタしたり、フタがかみ合わないと大変です)

ホイールキャップを簡単に(でも外れ難く)固定できる部品

各種コイルばね(他コイルばね同様精密が求められる)


さて、今回の話はここまです。
実は、パイオラックスは樹脂と金属の両方の自動車部品を製造しておりますが、これは世界中でも数社しかありません。すごいでしょ!


次回は、最後の(7)クランプ部品の各製品についてお話します。
それでは、次回もお楽しみに。


ばねっこ(筆)